ハワイ島のロミロミスクール“Hale Ola” のblog

ローカヒロミロミのクムロミであり、カフナである デェーン・カオヘラニ・シルバ 主催のハワイ島にあるロミロミスクール”ハレオラ”のアラカイ(クム・デェーンの日本人アシスタント)クーレイナニ 由美子のブログです。

タグ:ハワイ出産

皆さまアロハ

忘れぬうちに 第三子の自宅出産について記しておこうと思います。


ハワイ島の自宅での出産は甥っ子の立ち会い出産も含めるとこれで4人目。

自身のお産は
第一子は予定日2週間前に。
第二子は予定日前日に産まれたこともあって
第三子も予定日前には生まれる可能性が大。

そんな予測を立て、予定日のハロウィン当日を迎えました。
ハロウィンの次の日にも学校でハロウィンパーティーがあったので、お腹の子にはイベントが全て終わったら出て来てねーと語りかけておりました。

見事に、学校のパーティーにも参加が出来て、翌日にはてハロウィンの諸々の片付けも済み、夫には窓ガラスをピカピカにしてもらい,
さあいつでもどうぞ!とその日の夜にワクワクするものの 第一子と第二子では感じていた前駆陣痛なるものが皆無。前触れが余りにも無く私の出産はいつになるんだ?と夫に話しかけていました。

恥骨が少し緩んできた感覚は予定日の1週間前くらいからはありましたが、「陣痛?」と思える兆候はさっぱり。

「出てこない。ウォーキングも特別な運動もしていなかったからかしら。掃除は終わったのに。」この日の日中はラストの掃除に明け暮れていて、これが終わるまではまだ出てこないでくれとお腹の子に言っていたのに、それから僅か数時間後の寝る間際になると今度は出てこないと不安になり始めて、ホルモンのせいなのか急に涙がポロポロ。

今振り返ると、掃除が終わってホッとしてから数時間も出産を待つ事の出来ない自分のせっかちさに呆れます。

昼間までは確実に出て来ないでくれと言っていたのに!

そんなせっかち妊婦が涙を流した1時間後、夜23時。
ベッドでウトウトしていたら
「パチン!」と音がしてシーツが濡れました。

横で眠っていた夫を起こして「私破水したかもしれない。バースプールだけ膨らませるの手伝ってくれる?そしたらまた寝ていいから」と伝えました。

そして私は脳が既にフル回転でワクワク!準備万端!
ようやく来たかとルンルンでお産の準備に取り掛かりました。

まずは破水で濡れたパジャマを脱いで、シャワーを浴びて、更なる破水と出血に備えてナプキンをつけて、(ミッドワイフに出血量を聞かれた時にわかりやすいので) そして1番暖かい室内着に着替えて真冬の靴下を履いて ホッカイロをこれでもかというほど貼り付けて陣痛が始まった時の寒さや震え対策はこれでバッチリ。

準備を進めながらお産の為のエネルギー補給にモグモグと干し芋を食べ進めます。

バスルームにはお産の後のゴミに備えてゴミ袋を用意して、綺麗なバスタオルを数枚、お産の後のシャワーの後に羽織るバスローブ、産後の会陰の洗浄様にアイオダイン入りの水も用意をして、産後の会陰を冷やすジェルパッド スプレーにクリーム、産後のパッドやオムツなどミッドワイフがわかりやすいように全て目に見える所に揃えて置いておきます。


夫がバースプールを膨らましている間に お産の場となるリビングのソファーにシャワーカーテンをひいて(濡れるのを防ぐために) その上にシーツを被せて その上に横になる用意として枕とオシッコシートをひきます。

横には何枚もおしっこシートの予備、タオルの予備(バースプールから上がった時用) 血液で汚れてもいい赤ちゃんのおくるみ10枚ほどをセッティング。
そして胎盤が出てくる時に横になっている自分が被る寒さ対策のブランケットを一枚。

こんな事をしていたら既に破水から1時間経過して深夜0時に。
全く何もない状態から軽い生理痛がようやく始まりミッドワイフへ連絡。
破水があったこと、ようやく軽い生理痛レベルな痛みが始まった事を伝えました。

数時間前まで陣痛も破水もないことに落ち込んでいた妊婦(私)はこの小さな小さな生理痛レベルな痛みでも嬉しく、コンスタントに来始めた波に満点の笑顔で幸せを表現しておりました。


深夜1時。破水してから2時間後、ミッドワイフが「まだ早いと思ったけれど準備を手伝うわ」と到着。
私はアロマをたいて 夫は三脚に携帯電話をセットして録画の準備。 ミッドワイフにもお産の兆候が始まった喜びで多弁。少し嬉しすぎて興奮気味。

しかしまだ本陣痛も来て居ないので体力温存の為にベッドで寝て来なさいと言われました。

興奮もあって眠れず、バランスボールの上でぽんぽんはねて陣痛をさらに起こそうとしたり家中を歩き回って、本陣痛を呼び込もうと動いておりました。
まだまだ元気いっぱいで夫とミッドワイフと雑談を楽しむ余裕がありました。

横になりミッドワイフによる触診をするとまだ子宮口は2cm。経産婦でもこの時点から20時間かかる場合もあるし、まだまだ2cmだから早くて朝かもしれないと言われました。
しかし、この時の触診から本陣痛が始まり、横になったままピーナッツ型のバランスボールを脚に挟んで 何時間後になるかもわからないお産の為に体力温存を勧められ、本陣痛の波が間隔を縮めながらやってくるのをソファーで横になりながら、感じて過ごしました。


最初はフーと息を吐いてどうにかなっていたものが、私の声が変わり、痛さのピークが来た時に状態を聞かれて
「排便がしたい!!!」と答えると ミッドワイフが夫にプールにお湯を張るように伝えて 私の服を脱がしてくれてとりあえずお手洗いへ。

私はどうしても排便がしたいのに、出てこないとしばらくトイレにこもっていたら、バースプールへ入る事を勧められて暖かいお湯の中へ。


プールの中に入ると本陣痛の痛みが3割カットされ、足をバタバタさせながら横向きで排便がしたい〜と腹圧をかけていました。

この時点で子宮口2cmと言われてから2時間もたっていなかったので どうしよう このまま踏ん張ってしまったら早すぎて会陰が切れてしまうんではないか、、、
と不安がよぎりながらも 身体は自然と踏ん張りはじめ、 頭がポコっと骨盤辺りに下がったのが感じられると、もう我慢が出来ず そこから3度の踏ん張りで 最後はスクワットの姿勢で出てきてくれました。

出てきたのは便ではなくて、水中で目を開けたまま出てきた第三子。

早過ぎる展開でしたが意外にも私の会陰は縫う必要もなく、あんなにしたかったはずなのに排便は出る事もなく、本陣痛が始まってから2時間弱で産まれて来てくれました。(破水から4時間弱)

事前に排便したくなる感覚は赤ちゃんが下がってきた印なのは知識では知ってはいましたが、まさかこんなにも頭の中が排便したい意識でいっぱいになるとは!
第三子でまた新たな出産体験をさせて貰えました。


長くなったので次回は陣痛が軽くなった方法を記したいと思います。

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皆さま アロハ

無事出産をし1ヶ月半が経過しました。

出産予定日よりも2週間以上早く出てきてくれた我が子。

出産前日にはロミオハナまみちゃんとヒロにある予約必須の6席しかないポールズへ。

偶然予約無しでも座ることが出来、メニューにも美味しそうなパスタを見つけ、お食事後にはワッフルのサービスまでして戴き 満喫 。

なんだかもうお腹が手狭で出てきたそうだなと思いながらも、、、夕方はフラへ。


フラから帰宅すると、
そこで世の皆さんがいうこれがおしるしであろうという出血があり 夫にすぐさま報告。

「1週間以内に出産になるかな?」

まさか翌日に産まれるとは思わず
大掃除を開始、、、、


自宅出産を選んでいたものの 予定日あたりに出てくるものと勝手に思いこんでいた私は自宅の準備が全く済んでいなかったのでした。

さらに小さな陣痛の波が始まってからも
“これはきっと前駆陣痛。偽りの陣痛に違いない”と 夜中あまり眠れずにそのまま朝を迎えても
仕事を休もうとする夫に 「大丈夫だから仕事へ行って!」と言い
現在建設中の為頼んでいる工事の大工さんを断ろうとする夫に
「そのままお仕事続けて貰って!」
という お願いをする私。

結局夫の判断で大工さんは断り 夫は仕事を休みました。

9:30 am

「助産師さん呼ぼう。陣痛の間隔が五分切ったよ」という夫に
「呼ばないで まだだから!」と 答える私。

頭の中では 産道も開いてなくて助産師さんを長くお待たせする事になっても嫌だし 赤ちゃんの頭が出てきたくらいに呼んでくれたら丁度良いという 無謀な考えをしていました。

10:30 am


勿論 私の無茶な意見は聞き入れられず 夫の連絡で助産師さん到着。

その時には先ほどまでの余裕が少しづつなくなり 無言で家のラナイを右往左往。
手すりに寄りかかり モアニケアラの景色を見て
青空を見ていると  緑とお花と空がすーっと痛みを引いてくれたのでした。


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寒気と生理痛のような痛みの波を体を揺らしたり歩いたりしながら軽減し 疲れてきた頃に助産師さんがベストなタッチでベストな場所をさすってくれるのでした。

夫に仕事へ行って貰い、ひとりで産みたいと思っていたアイディアはこの頃には消え、助産師さんのゴッドハンドにすがり、助産師さんにコーヒーをいれてもてなして 陣痛の波が来るたびに側でずっと頑張ってーと手を握ってくれている夫に感謝。
居てくれて良かった。

陣痛の最中に 助産師さんがお昼ご飯を食べて 飲み物を飲んでいるか気になってしょうがなかった 私は もしやり直しがきくのなら出産予定日3週間前から おもてなしセットを冷蔵庫に用意しておく事でしょう。

13:30

子宮口 5cm
だんだんと陣痛の間の休憩の間にもお喋りが出来なくなったり 意識が遠くなってきていましたが 遠くで助産師さんが夫に
「出産はディナーの後ぐらいになるわね」と言った言葉がきこえて

ディナーまでこれはきつい。出る事ならなんでもしようと子宮口を開く事に集中し始めました。この時の助産師さんとアシスタントナースの方の手足、腰のマッサージが最高でした。

間違えなく人生の中で忘れられないタッチになりました。

3:30 

夫が作ってくれたバーススツールで出産したかったこともあり、出産用のプールを用意しましょうかと言う助産師さんに 片付けが大変になるのは申し訳ないので 陸で産もうと 要らないですの一点張りだった私ですが、助産師さんの判断でお湯を張ったプールで陣痛を緩和しましょうとの事で入水。

あー気持ちい。こんなに気持ちいならもっと早く受け入れればよかったと思うほど。

助産師さん曰く ずっと同じ姿勢や場所にいない事がリラックスを生んで良いとのこと。
なんでもその道の専門家に従うものだと思いました。

「もうひとり産みたい? これもう一回は辛いな。10人産んでる人達は凄いな」と頭の中で自問自答をして過ごしたプール。既にいい思い出です。


3:50 pm

3回目の陣痛の波で羊膜に包まれたままするっと産まれてきてくれました。

出て来る瞬間は海亀になった気分で、するっと出てくる感覚はなんとも気持ちいものでした。
この部分だけなら何度でも出来ます。

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羊膜を破って 助産師さんが渡してくれました。

そしてそのままベッドに移動し抱っこをしたまま 胎盤が出て来るのを待ち、胎盤の血液が赤ちゃんに移ったら処理をしました。この子がお腹にいたのかと思いながら 少し放心状態。

その後順調に産後回復しつつも 涙もろくなったり イライラしたりとホルモンのアップダウンはありましたが
1ヶ月も過ぎた頃には子供のいる生活になれてきて段々と余裕が生まれてきました。




ブログを書きたくとも全く文章が組み立てられず 書き始めても完成しない 日々でしたが 
ようやくご報告ができました。


お祝いのお言葉ありがとうございました。


徐々に復帰して参ります。
どうぞよろしくお願い致します。

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