皆さまアロハ

忘れぬうちに 第三子の自宅出産について記しておこうと思います。


ハワイ島の自宅での出産は甥っ子の立ち会い出産も含めるとこれで4人目。

自身のお産は
第一子は予定日2週間前に。
第二子は予定日前日に産まれたこともあって
第三子も予定日前には生まれる可能性が大。

そんな予測を立て、予定日のハロウィン当日を迎えました。
ハロウィンの次の日にも学校でハロウィンパーティーがあったので、お腹の子にはイベントが全て終わったら出て来てねーと語りかけておりました。

見事に、学校のパーティーにも参加が出来て、翌日にはてハロウィンの諸々の片付けも済み、夫には窓ガラスをピカピカにしてもらい,
さあいつでもどうぞ!とその日の夜にワクワクするものの 第一子と第二子では感じていた前駆陣痛なるものが皆無。前触れが余りにも無く私の出産はいつになるんだ?と夫に話しかけていました。

恥骨が少し緩んできた感覚は予定日の1週間前くらいからはありましたが、「陣痛?」と思える兆候はさっぱり。

「出てこない。ウォーキングも特別な運動もしていなかったからかしら。掃除は終わったのに。」この日の日中はラストの掃除に明け暮れていて、これが終わるまではまだ出てこないでくれとお腹の子に言っていたのに、それから僅か数時間後の寝る間際になると今度は出てこないと不安になり始めて、ホルモンのせいなのか急に涙がポロポロ。

今振り返ると、掃除が終わってホッとしてから数時間も出産を待つ事の出来ない自分のせっかちさに呆れます。

昼間までは確実に出て来ないでくれと言っていたのに!

そんなせっかち妊婦が涙を流した1時間後、夜23時。
ベッドでウトウトしていたら
「パチン!」と音がしてシーツが濡れました。

横で眠っていた夫を起こして「私破水したかもしれない。バースプールだけ膨らませるの手伝ってくれる?そしたらまた寝ていいから」と伝えました。

そして私は脳が既にフル回転でワクワク!準備万端!
ようやく来たかとルンルンでお産の準備に取り掛かりました。

まずは破水で濡れたパジャマを脱いで、シャワーを浴びて、更なる破水と出血に備えてナプキンをつけて、(ミッドワイフに出血量を聞かれた時にわかりやすいので) そして1番暖かい室内着に着替えて真冬の靴下を履いて ホッカイロをこれでもかというほど貼り付けて陣痛が始まった時の寒さや震え対策はこれでバッチリ。

準備を進めながらお産の為のエネルギー補給にモグモグと干し芋を食べ進めます。

バスルームにはお産の後のゴミに備えてゴミ袋を用意して、綺麗なバスタオルを数枚、お産の後のシャワーの後に羽織るバスローブ、産後の会陰の洗浄様にアイオダイン入りの水も用意をして、産後の会陰を冷やすジェルパッド スプレーにクリーム、産後のパッドやオムツなどミッドワイフがわかりやすいように全て目に見える所に揃えて置いておきます。


夫がバースプールを膨らましている間に お産の場となるリビングのソファーにシャワーカーテンをひいて(濡れるのを防ぐために) その上にシーツを被せて その上に横になる用意として枕とオシッコシートをひきます。

横には何枚もおしっこシートの予備、タオルの予備(バースプールから上がった時用) 血液で汚れてもいい赤ちゃんのおくるみ10枚ほどをセッティング。
そして胎盤が出てくる時に横になっている自分が被る寒さ対策のブランケットを一枚。

こんな事をしていたら既に破水から1時間経過して深夜0時に。
全く何もない状態から軽い生理痛がようやく始まりミッドワイフへ連絡。
破水があったこと、ようやく軽い生理痛レベルな痛みが始まった事を伝えました。

数時間前まで陣痛も破水もないことに落ち込んでいた妊婦(私)はこの小さな小さな生理痛レベルな痛みでも嬉しく、コンスタントに来始めた波に満点の笑顔で幸せを表現しておりました。


深夜1時。破水してから2時間後、ミッドワイフが「まだ早いと思ったけれど準備を手伝うわ」と到着。
私はアロマをたいて 夫は三脚に携帯電話をセットして録画の準備。 ミッドワイフにもお産の兆候が始まった喜びで多弁。少し嬉しすぎて興奮気味。

しかしまだ本陣痛も来て居ないので体力温存の為にベッドで寝て来なさいと言われました。

興奮もあって眠れず、バランスボールの上でぽんぽんはねて陣痛をさらに起こそうとしたり家中を歩き回って、本陣痛を呼び込もうと動いておりました。
まだまだ元気いっぱいで夫とミッドワイフと雑談を楽しむ余裕がありました。

横になりミッドワイフによる触診をするとまだ子宮口は2cm。経産婦でもこの時点から20時間かかる場合もあるし、まだまだ2cmだから早くて朝かもしれないと言われました。
しかし、この時の触診から本陣痛が始まり、横になったままピーナッツ型のバランスボールを脚に挟んで 何時間後になるかもわからないお産の為に体力温存を勧められ、本陣痛の波が間隔を縮めながらやってくるのをソファーで横になりながら、感じて過ごしました。


最初はフーと息を吐いてどうにかなっていたものが、私の声が変わり、痛さのピークが来た時に状態を聞かれて
「排便がしたい!!!」と答えると ミッドワイフが夫にプールにお湯を張るように伝えて 私の服を脱がしてくれてとりあえずお手洗いへ。

私はどうしても排便がしたいのに、出てこないとしばらくトイレにこもっていたら、バースプールへ入る事を勧められて暖かいお湯の中へ。


プールの中に入ると本陣痛の痛みが3割カットされ、足をバタバタさせながら横向きで排便がしたい〜と腹圧をかけていました。

この時点で子宮口2cmと言われてから2時間もたっていなかったので どうしよう このまま踏ん張ってしまったら早すぎて会陰が切れてしまうんではないか、、、
と不安がよぎりながらも 身体は自然と踏ん張りはじめ、 頭がポコっと骨盤辺りに下がったのが感じられると、もう我慢が出来ず そこから3度の踏ん張りで 最後はスクワットの姿勢で出てきてくれました。

出てきたのは便ではなくて、水中で目を開けたまま出てきた第三子。

早過ぎる展開でしたが意外にも私の会陰は縫う必要もなく、あんなにしたかったはずなのに排便は出る事もなく、本陣痛が始まってから2時間弱で産まれて来てくれました。(破水から4時間弱)

事前に排便したくなる感覚は赤ちゃんが下がってきた印なのは知識では知ってはいましたが、まさかこんなにも頭の中が排便したい意識でいっぱいになるとは!
第三子でまた新たな出産体験をさせて貰えました。


長くなったので次回は陣痛が軽くなった方法を記したいと思います。

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